人間嫌われたら終わり

最近堀江氏に関する記事をよく目にする。


「新聞やテレビが絶対に書かない「ホリエモン」こと「堀江貴文」の真実〜ロングインタビュー前編〜」
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20090302_horiemon01/

「徹底抗戦、堀江貴文
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/51484385.html

僕の個人の意見を言うと、あの程度の違反行為(仮に検察の主張が100%正しいとして)で実刑と言うのは明らかにおかしいと思っています。
まあ、たしかに民主主義は愚衆政治でもありますが、いくらなんでも少なくとも建前の上では厳格な法体系のもとで公正な独立機関である司法が、マスコミの報道等に惑わされて同じ程度の罪に関してぜんぜん違う量刑を与えるのはやりすぎなのではないでしょうか。
西武鉄道カネボウや日興CG等の経済犯罪に比べて、なぜライブドアホリエモンだけに特別に重い刑罰を加えなければいけないのかと。

裁判所があいつはデブだから懲役〇〇年みたいな、小学生の学級委員会みたいなことやったらダメでしょう。。。


俺も堀江氏の行った事がそれほど厳しく罰せられる事ではないと思っている。


村上ファンドの村上氏が捕まった時も同様の違和感を覚えた。

村上世彰インサイダー取引なんてやるのか?っていうのが最初に村上氏逮捕のニュースを知った際に覚えた感覚だった。


証券業界で生きて来た村上氏がインサイダー取引を犯すなんて、考えられない。
インサイダー取引を犯さない、そんなの証券業に携わる者としての超基本。
そんなミスを村上氏が犯すだろうか?




その時に、思った。
これは国策調査なんだ。



検察組織についての俺の感覚は、かつてこの本を読んだ影響を受けている。
反転―闇社会の守護神と呼ばれて
反転―闇社会の守護神と呼ばれて

検察を辞めて弁護士になり、検察に目をつけられ古巣の特捜部に逮捕され3年の実刑を食らった著者による検察内部の告発本。

非常に面白かったので、ぜひ読んでいただきたい。

検察とは、本来社会というシステムを維持するのに存在すべきではない危険分子を排除するためにある物だ。
しかし、その検察内部の意思決定には恣意が大いに存在する事をこの本は暴露している。


既得権益層に対して煙たい人、出る杭は検察の力を使ってでも潰す。
そして、堀江氏、村上氏のように大衆へのイメージが悪い人であれば、それをメディアの力で正当化してしまう。


そこに正義や理想は存在しない。
こんなんで、この国は大丈夫なんだろうか。



今回の小沢氏の一件にも同様の違和感を覚える。
別に小沢氏をかばうつもりはないし、法を犯したのならそれを償ってほしいとは思う。
が、選挙が近いと言われているのこのタイミングでの告発には明らかに、何らかの恣意が働いていると思う。

個人的には、どんな政治家でも多少はグレーな事をやっている可能性が高いと思う。

そのグレーは判断次第で黒にも白にもなりうるとして、さらにそれを判断する検察が誰かの恣意によって動いているとしたら。。



先週、藤井清考氏の講演会に参加した。
藤井氏がこうおっしゃっていたのが印象に残った。


「組織が変わるためには、危機感を感じさせる事が必要だ。今のままでは、日本にいる優秀な人はどんどん外国に出て行ってしまう。それ自体は悲しいことだが、日本という国に変化を起こさせるにはそれぐらいの痛みが必要なのかもしれない。」



俺は日本に対する愛国心が無いわけじゃない、ただ沈みかかった船に乗り続けるのはごめんだ。

AX